この世に生を受けた瞬間から、人は死へ向かって進んでゆきます。
誰にでも、生きている限り、死は訪れます。限りあるのです、命は。
若い年頃は、誰しも、そんな事 何も思わず、死など 頭のどこにもなく、生きているのではないでしようか。
桔龍は、そうでした。
人の生き方は、様々。只、流れ(運命・宿命)があって、その流れの中で、進んでゆきます。
その流れには、幅があって、その幅の中は自由です。まっすぐ行くも良し、くねくね曲がってもよし、戻ってもよし。だけど、進む速度や流れは決まっています。
だからね、未来を心配したり、不安がったり、過去にくよくよしたり、後悔したり、することはないのです。
過去は変えれません。ああすればよかったと悔いても、戻ってやり直しはできないのです。
又、未来に不安をもったり、良くないことが起こるのではと、意味のない恐れをもっても、何も良い事はないのです。今 楽しいはずなのに、そんな事を思っていたら、楽しい今が台無しです。
未来に良くないことも起こるでしょう。ですが、今 起こってもいない事。起こった時に対処すればよいのです。
今、すべきことは。
今を感じる。 今 目の前にいる人を大切に。目の前にある事柄を丁寧に大事にする。それだけです。
今日寝て、起きたら。明日 確かに今はそうです。
ですが、今日寝て、明日起きた時は今日 なのです。 永遠に自分には明日はありません。
常に、【今日】 【今、ここ】。
今、この瞬間。 今日 今、目の前に存在する人を大切に。今、あることを大切に。
やるべきことを、精いっぱい 心を込めて やっていく。
そんな事を続けてゆくと、なぜか、人生がゆるやかになり、心も ゆったり たおやかになってゆくものです。
無理だわ。そんなこと。 と感じられる方もおられると存じますが、ちょっとだけ ちょっとだけでも良いので、
そんな日を過ごしてみてくださいませ。